【ベトナム】若年層が減少、総人口比20.9%に低下[社会]

ベトナム国会文化教育委員会によると、2022年末時点の同国の15~24歳人口は2,070万人に減少し、総人口比は20.9%に低下した。20年末は2,260万人(総人口比23%)だった。若年労働者が年間17万人減少していることを示す結果であり、将来の労働力不足が懸念される。VNエクスプレスが23日伝えた。

減少の要因には、人口の急速な高齢化と出生率の低下がある。60歳以上の総人口比が10%から20%になるのに要した期間は25年で、大半の先進国よりも大幅に短い。合計特殊出生率も急落し、01年の2.28に対して21年は2.1だった。南部ホーチミン市では1.39と、特に低下が進んでいる。

文教委は、ベトナムでは生産年齢人口(15~64歳)がそれ以外の年齢層の人口を上回る「人口黄金期」が38年に終了すると予測。若年労働者の質を高める方策を研究するよう関係機関に提案した。社会保険を脱退して保険金を一括で受け取る若年層が多いことに関し、社会保険法を改正して抑制を図るよう呼びかけた。

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