ドラフト・茨城県勢注目の選手 木村(霞ケ浦高)上位を期待 最速150キロ 変化球も一級品

上位指名の期待がかかる霞ケ浦高の右腕・木村優人

■萩原(流通経大)強肩強打誇る 古田島(日通)安定感抜群

プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が26日午後4時50分から東京都内で開かれる。茨城県関係は、夏の茨城大会で霞ケ浦高を4年ぶりの決勝進出に導いた同高の木村優人=霞ケ浦高付中=ら複数選手が指名候補に挙がる。木村は全12球団から調査書が届いているといい、上位指名に期待が膨らむ。

最速150キロを誇る右腕の木村は、カットボールやスプリットなど縦横に鋭く曲がる変化球も一級品の逸材。夏の茨城大会では4試合に登板した。甲子園出場は惜しくも逃したものの、9月のU-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)では日本代表に選出され、世界一に貢献した。高校通算17本塁打と打力も兼ね備えるが、「プロでは投手一本で勝負したい」と決意を示す。

大学では流通経大の萩原義輝=東海大相模高=に期待がかかる。2年春には打率4割超えでベストナインに選出された。遠投は110メートルと強肩強打の扇の要だ。ロッテや巨人など10球団から調査書が届いている。

早大のエース右腕・加藤孝太郎=下妻一高=は制球力と変化球の精度で勝負する技巧派。新潟医療福祉大の大久保翔太外野手=龍ケ崎市出身=は50メートル5秒7の俊足が持ち味だ。

社会人は日本通運(埼玉)の最速152キロ右腕・古田島成龍(24)=取手松陽高=がリストアップされている模様だ。2年目の今季は先発投手として5試合に登板し、防御率1.00、39奪三振と抜群の安定感を示した。1年目は中継ぎとしても実績を残しており、即戦力として計算できる。

日立製作所のリードオフマン・佐々木俊輔(24)=東洋大=も指名を待つ。

独立リーグの茨城アストロプラネッツ(AP)からは1年目右腕の土生翔太(22)=桜美林大=に複数球団が興味を示している。

そのほか、高橋隆慶捕手(中大)=明秀日立高=や張為瀚内野手=鹿島学園高=らがプロ志望届を提出している。

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