17歳で漫画家デビュー、代表作『未成年』『編集王』『雲出づるところ』を送りだし、『同じ月を見ている』では「平成11年度文化庁メディア芸術祭優秀賞」を受賞、人気作家としてのキャリアを積み重ねていた2012年、突然この世を去った伝説の漫画家・土田世紀。松本大洋を初め多くの漫画家が影響をうけた土田の生きざまを色濃く描く未完の絶筆作品「かぞく」が実写映画化。11月3日（金・祝）より公開される。このたび、予告映像とポスタービジュアルが解禁となった。

澤寛監督デビュー作品

監督デビュー作にもかかわらず、豪華俳優陣が出演、すでに国際映画祭への招待も決定しており、その期待度の高さが分かる本作。脚本・監督を務めるのは、映画『十三人の刺客』『るろうに剣心』シリーズ、人気TVCM『au 三太郎』シリーズの衣裳デザイン、キャラクターデザインを務めてきた澤田石和寛。写真作家、映像作家として活動する澤寛（Kan Sawa）として、吉沢亮、小栗旬らをキャストにむかえ、満を持しての映画監督デビューを果たす。

4人の男が描く“家族”の形と待ち受ける未来とは？

本作の映像が初解禁となり、4人の豪華俳優陣が描き出すそれぞれの家族の姿が明らかになった。

吉沢亮演じるマコトは、父が失踪し、母と二人で住み慣れた街を離れて新しい街へと向かう。群青色に染まった空と海に挟まれ一人立つマコトは、覚悟を決めたような表情で何かを海へと捨てる。その選択が引き起こす未来とは…？

永瀬正敏演じるケンジは、内縁の妻・ハルカと密やかな生活を送る。泣き叫ぶ妻・ハルカを後ろからきつく抱きしめるケンジと、その後に映る時効間近の指名手配犯のニュース。二つの関係が紐解かれるとき、彼らを待つ未来もまた動き出す…。

小栗旬演じるタケオは、妻を亡くし男手一つで2人の子供を育てていた。思いつめた表情を浮かべ車を走らせる彼と、海岸に立つ2人の子供たち。タケオが選択した未来には、何が待ち受けるのか…。

阿部進之介演じるユウイチは、久しぶりに帰った実家で自分の名前を呼ぶ白いワンピースを着た女に出会い、森に誘われていく。出会うはずのない女との出会いが導く、彼の未来の行方とは…？

ポスタービジュアルは、4人の男たちが魅せる一筋縄では読み取れない表情と「未来へー」という言葉が、物語の展開を期待させる。

『かぞく』は11月3日（金・祝）より公開