『デッドプール』主演俳優ら 組合のハロウィンガイドラインを非難 登場人物の“仮装NG”に反応

映画『デッドプール』で知られる俳優ライアン・レイノルズ(46)と歌手兼女優マンディ・ムーア(39)らが、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)の新しいハロウィンガイドラインを非難した。

ライアンは、組合が今年はストライキに関連した映画や番組の登場人物の仮装を控えるよう組合員に呼びかけたことを反応した。Xに「一晩中、8歳の子供に『スト破り!』と叫ぶのが楽しみだ」「彼女は組合に入っていないけど、学ぶ必要がある」と投稿。ハリウッドを膠着状態に陥れた組合の方針を揶揄したかたちとなった。

また、マンディは、インスタグラムストーリーに思いを綴った。「これは冗談?SAG-AFTRAいい加減にして。これが大事なことなの?」「私たちに代わって誠実に交渉してほしい。この業界のあらゆる面で、多くの人々が何カ月も多大な犠牲を払ってきた」「みんなが仕事に戻れるよう、交渉のテーブルに着いて公正な取引をして。お願いだから」

一方、元SAG-AFTRA会長のメリッサ・ギルバート(59)も同組合の動きを批判し、インスタグラムでこう述べている。「これがあなたたちの考え?文字通り、ハロウィンに何を着ようが誰も気にしないわ。こんな幼稚なことでストライキが終わるとでも思っているの?冗談にしか見えない。どうかこの規則をなくすと宣言し、そして交渉に行って!」

ストライキ中の俳優たちは、6月14日にストが開始されて以来、公正な賃金、業界における人工知能の利用増加に対する保護、福利厚生の改善などを求めて結束してきたが、ハロウィンのコスチューム提案をめぐる騒動は、同組合の指導部に対して会員が公の場で“失望”を表明した初めてのケースとなった。

組合は19日、コンテンツクリエイターや組合員からの質問に答えるために、インフォグラフィックでハロウィンのガイドラインを発表した。会員に対し、ストに関係ないテレビアニメなどに登場するお化けやクモなどの「一般化されたキャラクターや人物」に仮装するよう奨励。これは世界的大ヒットとなった『バービー』や、ネットフリックスの人気ドラマ『ウェンズデー』や『ストレンジャー・シングス』などの人気キャラクターのコスプレは禁止されていることを意味している。

批判が高まったのち、組合はハリウッド・リポーターに、ハロウィンの動きを弁護する声明を発表した。ライアンの皮肉交じりのオンラインメッセージにも言及し、ストライキ中の俳優の子供には組合規則は適用されないとしている。

「SAG-AFTRAは、このお祭りシーズンにストライキを支援する方法について、コンテンツクリエイターや組合員からの質問に答えるために、ハロウィンのガイダンスを発表しました」「私たちの最優先事項は、スタジオを交渉の席に戻らせ、組合員のために公正な取引を行い、最終的にこの業界を仕事に戻すことです」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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