湊線で謎解き旅 沿線の魅力再発見 茨城・ひたちなか海浜鉄道 県内外から参加

「調査資料」を手に謎解きを楽しむ親子=ひたちなか市釈迦町

茨城県ひたちなか市を走るひたちなか海浜鉄道湊線の沿線地域の魅力を知ってもらうため、謎解きイベント「ひたちなか探偵-湊を走る謎めく鉄道旅」が、鉄道ファンや家族連れなど県内外から多くの参加者を集めている。主催するプロデュース団体「ひたちナゾ」や海浜鉄道は「湊線を軸に地域全体を盛り上げたい」と期待感を示す。茨城デスティネーションキャンペーン(DC)の一環として、12月31日まで実施される。

イベントは地域の魅力再発見と地域経済の活性化が狙い。参加者は、1日フリー切符付きの「調査資料」と「調査マップ」を購入した上で湊線に乗り、勝田-阿字ケ浦駅間を散策する。資料とマップを基に、街中にちりばめられた手掛かりを探しながら、沿線に伝わる「あるうわさ」の真相を解き明かしていく。国営ひたち海浜公園や周辺施設なども合わせて観光できるほか、飲食店や施設など86カ所で割引サービスなどの特典が受けられる。

ひたちナゾの高柳拓也共同代表(33)は「大人から子どもまで、商店街や地域の中に入り込んで楽しめる」、海浜鉄道の吉田千秋社長は「湊線沿線は情緒ある風景が多い。一度体験すれば、次も来たいと思ってもらえるはず」と、それぞれ参加を呼びかけている。「謎解きセット」は海浜鉄道勝田、那珂湊両駅の窓口で購入できる。

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