別府市で電動キックボードの実証実験 別府駅の観光案内所で貸し出し【大分県】

JR別府駅の観光案内所で貸し出しが始まった電動キックボード=別府市のワンダーコンパス

 【別府】別府市のJR別府駅の観光案内所「ワンダーコンパス」(管理・運営=ビービズリンク)で、電動キックボードの貸し出しサービスが始まった。駅から市内観光地へ移動する際の「2次交通」の利便性向上を目指す。実証実験として進め、一定の成果が得られれば本格導入を検討する。来年3月31日まで。

 ビービズリンクと連携してワンダーコンパスを展開する東急(東京都)の事業の一環。東急によると、新型コロナウイルス禍が落ち着きを見せる中、外国人を中心に別府市を訪れる観光客数が増加している。タクシードライバーの人手不足などで2次交通が抱える課題が顕在化。電動キックボードなどのシェアリングサービスを提供する「LUUP」(ループ、東京都)と協力し、移動手段としての効果を調べる。

 ワンダーコンパスには5台を設置。午前8時45分から午後5時半(受け付けは同4時半まで)で、料金は10分ごとに100円。専用アプリをダウンロードし、交通ルールの確認テストに合格する必要がある。

 改正道交法により、16歳以上であれば運転免許なしで電動キックボードの利用が可能になった。最高時速20キロなど基準を満たす車体が対象。

 東急は「別府の周遊観光を楽しんでもらうだけでなく、市民には日常的な移動手段として活用してもらいたい」と話している。

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