初のWS制覇を目指すレンジャーズ WS制覇未経験は6球団だけ

日本時間10月24日、レンジャーズは敵地ミニッツメイド・パークで行われたアストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第7戦に勝利し、12年ぶり3度目のリーグ優勝が決定。フィリーズとダイヤモンドバックスの勝者とワールドシリーズで対戦することになった。2010年と2011年にもワールドシリーズに出場したレンジャーズだが、2010年は1勝4敗、2011年は3勝4敗で敗退。「3度目の正直」で球団史上初のワールドシリーズ制覇を目指す。

MLB公式サイトでマリナーズを担当するダニエル・クレーマー記者は、まだワールドシリーズ制覇の経験がない6球団を紹介している。

ワールドシリーズ制覇の経験がない6球団のうち、最も長い歴史を持っているのはパドレス(1969年~)。1984年に初のリーグ優勝を成し遂げたが、ワールドシリーズでは1勝4敗でタイガースに敗れた。1998年にもリーグ優勝してワールドシリーズに進んだが、黄金期のヤンキースの前にスイープ負け。それ以降、ワールドシリーズに駒を進めることができていない。

ブリュワーズ(1970年~)は1982年に1度だけワールドシリーズ進出を果たしているが、カージナルスと対戦して3勝4敗で惜しくも敗退(当時のブリュワーズはア・リーグ所属)。レンジャーズ(1972年~/1961~71年はワシントン・セネタース)は前身のセネタースを含めてもワールドシリーズ制覇の経験がなく、前回リーグ優勝した2011年はワールドシリーズ制覇にあと1アウトまで迫りながらもカージナルスに逆転を許した。

1977年に誕生したマリナーズは、現行の30球団で唯一、ワールドシリーズ出場経験のないチームである。2001年は史上最多のシーズン116勝を記録したが、リーグ優勝決定シリーズでヤンキースに敗れ、そこから20シーズン連続でプレーオフにすら進めなかった。

1993年の球団拡張で誕生したロッキーズは、地区優勝の経験は1度もないが、2007年にワイルドカードからワールドシリーズ進出。しかし、レッドソックスにスイープ負けを喫し、ワールドシリーズで1勝を挙げることすらできなかった。

1998年の球団拡張で誕生したレイズ(創設当時はデビルレイズ)は、チーム名変更初年度の2008年にプレーオフ初出場でワールドシリーズまで進んだが、フィリーズに1勝4敗で敗れ、短縮シーズンの2020年はドジャースに対して2勝4敗で敗退した。

「ワールドシリーズ制覇の経験がない6球団」から脱出するチャンスを得たレンジャーズ。ワールドシリーズ制覇3度の経験を持つブルース・ボウチー監督のもとで、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げることはできるだろうか。

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