旧「さとちょう」(青森県)店舗「地域に愛される店に」 トライアル広報担当者が会見

 スーパー経営の佐藤長(本社青森県弘前市)から20日に閉店した「さとちょう」18店舗などを引き継いだトライアルグループの広報担当者が24日、オンラインで会見し「買い物インフラを守るため、早期の営業再開を最重要課題とした。地域に愛される店になりたい」などと答えた。

 会見では、トライアルの各社を傘下に持つトライアルホールディングス(本社福岡市)広報部の野田大輔部長が開店までの経緯などを説明した。さとちょうの鮮魚テナントが青森県内外のスーパーセンタートライアルに出店するなど、両者には接点があり、さとちょう運営会社の佐藤長が民事再生法の適用を申請した6月下旬、佐藤長側から支援の打診があったという。

 一斉オープンでなく1日2店ずつ開店する理由は「商品陳列が終わった店から営業開始するため」と説明。商品は基本的に、トライアルグループの仕入れルートからの納品になるが「お客さまに支持されている地元の商品は、最大限仕入れたい」とした。

 さとちょう従業員の継続雇用については「基本的にみんな雇用したいが(従業員)一人一人の考えもある」と語った。県内でまだ店舗のない青森市中心部への出店は「チャンスがあるところには全国どこでも出店したい」と答えた。

© 株式会社東奥日報社