こども将棋王決定戦 千葉君(筒井小5年)、青森県勢初の全国優勝「小学生のうちに四段に」

念願の全国優勝を勝ち取り「もっと強くなりたい」と喜ぶ千葉君

 日本将棋連盟青森支部道場の千葉怜君(11)=青森市筒井小学校5年=が、山形県天童市で今月上旬に開かれた「イオンモールこども将棋王決定戦2023」(イオンモール株式会社主催、日本将棋連盟など後援)で優勝し、初めて全国Vを果たした。同大会の県人の優勝は初。千葉君は「もっと強くなって小学生のうちに四段になりたい」とさらなる高みを目指している。

 同大会は今年で6回目。全国11エリアの地区予選を勝ち上がった小学生16人が出場した。千葉君は8人ずつに分かれた予選リーグで3連勝を果たし決勝に進んだ。

 決勝は、首都圏エリア代表で6年生の野村広葵君と対局。序盤は得意の戦型に持ち込めず、相手の振り飛車に対し居飛車「エルモ囲い」で応戦した。定跡の指し回しでミスなくしのぐと、わずかな隙に乗じて攻めに転じ一気に寄せ切った。

 予選リーグ第3戦で、東北地方の小学生最強の呼び声が高い6年生・茅野貴裕君(天童市)を破り、勢いに乗った。千葉君は「緊張せず普段通りに戦えた。相手の方が苦しんでいたように見えた」と話す。

 会心の勝利で決勝も落ち着いて臨めたと言い「目標の全国優勝を達成できてうれしい」。現在は三段だが「小学校卒業までに四段に上がり、全国でしっかり通用する力を身に付けたい」と意欲を示した。

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