TGM Grand Prixがスーパーフォーミュラ第8戦・第9戦鈴鹿の53号車のドライバーとして大草りきを抜擢

 10月25日、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するTGM Grand Prixは、10月28〜29日に三重県の鈴鹿サーキットで開催されるスーパーフォーミュラ第8戦・第9戦で、欠場を発表した大湯都史樹に代わって、大草りきを起用すると発表した。大草は金曜フリー走行のみでいきなりスーパーフォーミュラの実戦に臨むことになる。

 2023年からスーパーフォーミュラに参戦を開始したTGR Grand Prixは、大湯とトルコ人ドライバーのジェム・ブリュックバシェという2台体制で参戦してきたが、10月24日、TGM Grand Prixは今季最終大会となる第8戦・第9戦の直前にして本人からの申し出により、急遽大湯が欠場すると発表していた。

 チームは53号車のドライバーについては、後日発表するとしていたが、大湯欠場の報から1日で代役のドライバーが発表された。急遽スーパーフォーミュラデビューを飾ることになったのは、今季スーパーGT GT300クラスでPONOS GAINER GT-Rをドライブしていたほか、スーパー耐久でも活躍する大草だ。

 1999年生まれの大草は、レーシングカートを経て2017年にスーパーFJに挑戦。2018年には全日本F3第18戦/19戦にスポット参戦し、ポイント獲得も果たした。その後もスーパー耐久等への挑戦を続けるかたわら、ポルシェカレラカップ・ジャパン参戦、さらにフォーミュラ・リージョナルにもスポット参戦していた。

 大草の名が広く知られるようになったのは、スーパーGT GT300クラスに参戦を開始した2022年。TANAX GAINER GT-Rのシートを得ると、ランキング3位と躍進。2023年もPONOS GAINER GT-Rを安田裕信とともにドライブしている。

 そんな大草にとってはひさびさのフォーミュラ、しかも日本最高峰のビッグフォーミュラとなるスーパーフォーミュラでのデビューが実現することになるが、大草は「SFファンの皆様、はじめまして。今回急遽TGM Grand Prix様から参戦することになった大草りきです。まず、SFデビューという僕のレースキャリアにおけるビッグチャンスをくださったTGM Grand Prix様に深く感謝します」とコメントした。

「スーパーフォーミュラに乗るのは金曜日のフリー走行が初めてとなりますが、これまでに自分がやってきたことを信じて、チームの皆様とともに最大限の結果を出せるよう全力で戦い抜きます。応援、よろしくお願いいたします」

 レースウイークが初走行と大草にとってはハードルが高いデビューとはなるが、他カテゴリーでもみせてきた鮮烈なスピードを発揮してくれるか、楽しみなところだ。

もてぎまで大湯都史樹がドライブしていたTGM Grand Prixの53号車
2023スーパーGT第5戦鈴鹿 大草りき(PONOS GAINER GT-R)

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