栃木県、全国ワーストから3位に 横断歩道で車の一時停止率、2023年JAF調査

信号機のない横断歩道を渡る歩行者ら=2022年11月、宇都宮市本町

 日本自動車連盟(JAF)は24日、信号機がない横断歩道で車が歩行者を優先して一時停止した割合を調べる全国調査について、2023年の結果を公表した。栃木県は74.8%で全国3位となり、一時停止率、順位ともに過去最高に躍進した。

 全国平均は過去最高の45.1%。全国的に停止率が上向く中、栃木県は、首位の長野県(84.4%)、2位の石川県(76.4%)に次ぐ高位につけた。

 栃木県の停止率は2018 年に全国最下位の0.9%を記録。19年は13.2%(全国29位)、20年は14.2%(同36位)、21年は初めて全国平均を上回り31.0%(同22位)、22年は44.9%(同22位)と推移した。

 調査は、8月9日〜9月20日に各都道府県の2カ所、計94カ所の横断歩道で7087台を対象に実施した。

 県警は18年に全国ワースト1位となって以降、官民を挙げ「止まってくれない栃木県からの脱却キャンペーン」を展開。今年は、横断歩道での歩行者優先を訴えるテレビCM第5弾を制作した。

横断歩道の手前に表示されているダイヤマーク

© 株式会社下野新聞社