「最高のレベルに戻った」人種差別被害から復活、2アシストでMVPのヴィニシウスを称えるアンチェロッティ監督「今日の違いを生んだ」

アウェイで勝利しCL3連勝を果たしたアンチェロッティ監督[写真:Getty Images]

レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、ブラガ戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。
【動画】レアル・マドリーがアウェイで難敵相手に勝利

24日、チャンピオンズリーグ(CL)グループC 第3節でマドリーはブラガとアウェイで対戦した。

初戦のウニオン・ベルリン戦、第2戦のナポリ戦と連勝スタートのマドリー。週末にバルセロナとの“エル・クラシコ”を控えた中でのアウェイゲームとなった。

ここまで1勝1敗も曲者ぶりを見せているブラガとのアウェイゲーム。それでもこの試合はヴィニシウス・ジュニオールが躍動。ゴールこそなかったが、16分にはロドリゴ・ゴエス、61分にはジュード・ベリンガムのゴールをお膳立て。1-2での勝利に貢献し、マドリーは3連勝を飾った。

セビージャとのラ・リーガでは人種差別行為を再び受けたことで取り乱したヴィニシウス。それでも、この試合ではMVPに選ばれる活躍を見せ、アンチェロッティ監督も試合後に活躍を称えた。

「彼は最高のレベルに戻った。彼はゴールを決めたが、惜しくも取り消されてしまった。ただ、ロドリゴとベリンガムに対して2つアシストを記録した」

「彼は戻ってきた。そして元気に戻ってきた。それが今日の違いを生んだのだ」

めげずに戦い続けるヴィニシウスを称えたアンチェロッティ監督。ゴールを決めたベリンガムとの関係についても言及した。

「我々は守備で4人のラインを置こうとしているが、ベリンガムは左サイドで多くの犠牲を払い、ヴィニシウス・ジュニオールがトランジションやカウンターアタックでよりフレッシュになれるようにしていた」

「ヴィニシウス・ジュニオールが今日どれだけの距離を走ったかはわからないが、相手のディフェンスラインが非常に高かったので、先制点に繋がった」

「彼らはボールがあってもなくても上手く連係している。その点で我々はまだ改善する必要はあるが、2人とも上手くやれている」

また、1失点は喫したものの安定した守備を見せたディフェンスラインにも言及。中盤で守備によく貢献したエドゥアルド・カマヴィンガにも触れ、耐えた選手たちを称えた。

「最終ラインの4選手はよくやってくれたし、カマヴィンガも大いに助けてくれた。後半はより苦しく、試合が順調に進んでいた時に相手が得点をしたことで自信を失い、後方ではさらに苦しむことになったが。1時間もの守備でよく頑張った」

「ブラがは多くの選手をかけて攻撃してくるため、ボールを取り戻すことは簡単ではなかった」

© 株式会社シーソーゲーム