宮城・女川町の出島と本土を結ぶ架橋の設置工事が始まる 強風の影響で2日間延期

強風の影響で2日延期となっていた女川町の離島、出島と本土を結ぶ橋の設置工事が始まりました。島民長年の悲願だった橋は、2024年12月に開通する予定です。

高田有優美カメラマン「出島上空付近です。大型の作業船が橋を架けるための作業をしています」

工事は、陸上で作られた橋を3回に分けて現地に運び設置する計画で、25日は本土側の竹浦地区で、クレーン船で釣り上げた橋の一部を土台に接続する作業が行われました。

橋は全長364メートル、総事業費は約170億円で、橋本体を設置した後は塗装や道路の舗装などを行い、2024年12月の開通を目指しています。

急病人の発生や原発事故に備えるため、島と本土を結ぶ橋の建設は島民にとって長年の悲願でした。

須田善明女川町長「本当にここまで来たなということと、これが全部つながる姿を想像すると感慨深さと同時に非常にワクワクします。橋が架かるから嫁に来たんだよ、という声はずっと20年以上聞いてまして、長年の悲願というか町にとって大きな大きな希望でした」

工事は23日から始まる予定でしたが、強風のため延期となっていました。橋の中央部分は、順調にいけば11月1日にも設置される予定です。

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