旗手のPK失敗で“日本人そろい踏み”ならず そもそもPKの判定が不当だった?

写真:PKの判定となり旗手がキッカーを務めたが……

10月22日のスコティッシュ・プレミアリーグ第9節の試合で、セルティックはハーツに4-1の快勝を収めた。23分に旗手怜央のアシストから前田大然がチーム2点目を奪い、後半には古橋亨梧と途中出場の岩田智輝にもゴールが生まれるなど、日本人プレーヤー4人が活躍を見せた。

一方で、後半開始早々には旗手がPKを失敗するシーンもあった。現役時代にレンジャーズやトッテナム、アストンヴィラなどで活躍した元スコットランド代表DFのアラン・ハットン氏は、このPK失敗が「必然の結果だった」と分析しているという。イギリスのウェブメディア『フットボール・インサイダー』が伝えている。

セルティックがPKを得たシーンを振り返ると、キックオフ直後に右サイドに抜け出した前田に自陣からのロングフィードが通り、前田が折り返したボールに古橋が絡んだところ、相手DFアレックス・コクランとの接触があって倒れ、これがペナルティーエリア内でのファウルとジャッジされた。

VARによるチェックも行われたものの、主審の判定を覆すだけの証拠はないと判断され、PKの判定が支持されることに。PKキッカーは旗手が務めたが、キックは左ポストを直撃しゴールを奪うことはできなかった。

ハットン氏はこの一連のシーンについて、次のように語っている。

「(古橋とコクランの接触は)少し軽かったように感じた。キョウゴ(古橋)は非常にクレバーな選手なので、コクランがタックルを仕掛けてくるのは分かっていたはずだ。わずかな接触はあったと思うが、あのように倒れるほどの力は加わっていなかったと思う」

「ハーツにとっては理想的とは言えない展開となった。試合の流れが大きく変わるかもしれなかったが、旗手が外してしまった。正義の審判が下された、と言えるのかもしれない。かなりソフトなPKだったと思う」

旗手がPKを決めていれば、セルティックでこの試合に出場した4人が得点でそろい踏みという快挙が達成されるところだったが、残念ながら実現しなかった。

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