やまがた舞子、魅力発信 山形商業高産業調査部・来月、全国大会へ

市議らの質疑を受ける山形商業高の産業調査部メンバーたち=山形市議会議場

 山形市の山形商業高(小林勝善校長)産業調査部が来月21、22の両日に東京都の江戸川区総合文化センターで開かれる全国高校生徒商業研究発表大会に出場する。やまがた舞子に代表される芸妓(げいこ)文化に着目してツアー商品を開発、イベントを企画するなど実践的な研究成果を披露する。本番まで1カ月を切った24日、市議会議場で市議らを前に練習を兼ねた発表会を開いた。

 1~3年生の計17人が所属している産調部は本年度、やまがた舞子の後継者不足解消や認知度向上に向け、方策を探ってきた。「繋ぐ伝燈(でんとう)~舞子で色づく紅のまち~」をテーマに掲げ、7月の県大会で12連覇、8月の東北大会では2位に入り、9回連続となる全国大会出場を決めた。

 発表では事前調査で寄せられた「舞子を見る機会が少ない」「格式が高い」といったイメージを払拭すべく、演舞やお座敷遊びを体験するバスツアーや、江戸時代を想起させる匂い袋を開発したことを紹介。このうちバスツアーでは、顧客層や費用などを設定し、旧千歳館の見学や部員自ら舞子に扮(ふん)して参加者をもてなすなど、大きな宣伝効果が生まれたと訴えた。

 この他、PR動画の制作や学童クラブでのクイズイベントなども展開し「もっと多くの方にやまがた舞子の魅力を発信していく」と結んだ。発表の後には市議や副市長、市教育長から質疑や講評が行われた。部長の3年茂木六花(ろっか)さん(17)は「助言を基に、分かりやすく丁寧な発表を心がけたい。(東北大会で2位の)悔しさをばねに優勝する」と意気込みを語った。

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