死亡認定されていた船長(当時66)か 2年前に沈没した船から遺体発見 水深約60メートルから引き揚げられた貨物船「白虎」

愛媛県今治市沖の来島海峡でケミカル船と衝突して沈没し、現在、解体に向け海面で作業が進められている貨物船「白虎」の船内から遺体が発見されました。

今治海上保安部によりますと、遺体が見つかったのは「白虎」船内の1階居住区にある浴室ロビーで、25日午前11時頃、解体に向け作業を進めていたサルベージ会社から連絡があったということです。

貨物船は、2023年8月に水深およそ60メートルの海底から引き揚げられ、広島での解体作業に向け、今治市の小部湾で船内にたまった海水を抜く作業などが行われていました。

2021年5月、外国籍のケミカル船と衝突し沈没した「白虎」は、二等機関士と一等機関士の男性が死亡、船長の佐藤保さん(当時66)が行方不明となっていましたが、事故から半年後の2021年11月、死亡認定されました。

海上保安部では身元特定へDNA鑑定を実施する予定です。

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