加曽利貝塚の北貝塚 半世紀ぶりの本格調査 千葉市

加曽利貝塚の北貝塚 半世紀ぶりの本格調査 千葉市

 国の特別史跡に指定されている「加曽利貝塚」で半世紀ぶりに北貝塚の本格的な発掘調査が始まっています。

 千葉市若葉区にある加曽利貝塚は、日本最大級の縄文時代の集落跡で、北貝塚と南貝塚で構成されています。

 北貝塚の本格調査は、1966年以来57年ぶりで、以前調査した地点を含む500平方メートルを遺構が発掘される地層まで掘り進めています。

 以前発掘された竪穴住居跡や埋葬人骨がどのような位置にあったか正確に把握する再検証のほか、集落構造を明らかにする新たな住居跡の発掘も目指しているということです。

 調査は、再来年度にかけて3か年計画で進め、すでに縄文時代の土器や石器が大量に出土しているということです。

千葉市立加曽利貝塚博物館 神野信 館長
「今回の発掘調査で過去の発掘調査の場所を確定しただけでなく、そこで得られたデータを、今日の目で再確認する意義がある。今回新たな竪穴住居や埋葬人骨が確認されれば、新たな縄文時代像を作り上げる資料が得られると期待している」

 市は11月11日、現地で説明会を開催し、調査の成果を市民らに報告する予定です。

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