天然本マグロの握りに舌鼓 コメ生産者に感謝を込めて すし振る舞う【長野・筑北村】

筑北村で関東の回転寿司チェーンが村民たちにすしを振舞いました。すしには欠かせないあるモノの生産者への感謝が込められています。

長崎県沖で獲れたおよそ70㎏の本マグロ!

「今からマグロの解体ショーを始めます。温かい拍手をお願いします」

職人が慣れた手つきでおろしていきます。筑北村でマグロの解体ショーが披露されました。
さらに!
おろしたばかりのマグロを「ネタ」にした握りたてのすしを振舞います。

■参加者
「(ネタの)ボリュームがすごいです。新鮮な感じがとてもしておいしかったです」

マグロのほか、イクラやサーモンなどおよそ10種類のすしを提供しました。東京と神奈川で回転ずしを展開する「独楽寿司」が企画したこのイベント。筑北村で開催したのにはある理由があります。

■独楽寿司の運営会社 高麗正之介 副社長
「うちのお客さんでよく言われるのは、シャリがおいしいとよく言われる。それは、はぜ掛けのこの地区のコメがあってのこと」

独楽寿司では20年以上前から筑北村や隣接する麻績村で作られる「はぜ掛け米」をシャリに使っています。天日干しでしっかり乾燥させたコメは芯まで酢が浸透しすしと相性が良いそうです。生産者への感謝を伝えようとコメ農家などおよそ250人を招待しすしを振舞いました。

■独楽寿司の運営会社・高麗正之介 副社長
「シャリがおいしくないと、おいしいすしは絶対にできない。農家さんのモチベーションになってもらって引き続きつくってもらえればという思いでやっています」

手間と時間をかけて作られる「はぜ掛け米」。近年は農家の高齢化に伴い生産量も減っているそうです。

■参加したコメ農家
「お日様の光を浴びてコメがおいしくなるので、自分は大変だけど、はぜ掛け米って喜んでもらえることがうれしい」

縁の下の力もち。農家が育んだコメが新鮮な「ネタ」を支えています。

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