東京初登場のプログノーシスには嫌なデータ、連対馬の75%に東京重賞勝ち鞍があり!【天皇賞・秋】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

天皇賞・秋(日曜・東京)

古馬最高峰のレース。芝2000m戦、GⅠ。

過去10年、1番人気は〔621〕、2番人気〔122〕、3番人気〔111〕。

6番人気以下〔035〕、2ケタ人気馬〔011〕。

馬連3ケタ4回に、万馬券なし。

毎年1、2番人気の少なくとも1頭が連に絡んでいます。

ステップレースを見ていきましょう。

安田記念から〔201〕。3着以内3頭に、2番人気に推された馬が2頭。

ダービーから〔201〕。2着馬2頭と、1番人気4着馬。

宝塚記念から〔132〕。3着以内3頭に、5着馬1頭。あとは1番人気、3番人気に推された馬が1頭ずつです。

天皇賞・春から〔010〕。勝ち馬。

大阪杯から〔010〕。3着馬。

毎日王冠から〔215〕。3着以内6頭に、5着と7着の馬。

札幌記念から〔120〕。連対馬。

京都大賞典から〔100〕。勝ち馬。

オールカマーから〔100〕。勝ち馬。

セントライト記念から〔001〕。勝ち馬。

馬券圏内30頭すべて、前走はGⅠまたはGⅡを走っていました。

前々走を見ても、GⅠ、GⅡ以外を走っていたのは2頭だけ。そのレースはGⅢとOP特別。共に1番人気で連対を果たしていました。

また、2戦続けて掲示板を外していた馬は馬券に絡めていません。

連対20頭中、19頭が前走3着以内または3番人気以内に推されていました。例外の1頭も、前々走では海外GⅠで2着になっています。

これを3着で見ても、例外は1頭のみ。前走GⅠ5着だった17年の3着馬レインボーラインです。

さらに、連対20頭中、19頭に重賞勝ちがあり、そのうち15頭は東京芝の重賞勝ち馬です。

連対20頭の重賞実績の内訳を見てみると、国内外のGⅠ勝ちが15頭、GⅡ勝ちが3頭、GⅢ勝ちが1頭。重賞勝ちがなかった1頭にも、重賞3着が3回ありました。

加えて、連対20頭中、14頭に芝2000mでの勝ちがあり、残りの5頭にも東京芝2000mの重賞に2、3着がありました。例外の1頭は東京芝1800mの重賞に勝ちがあり、皐月賞、ダービー共に2着だった22年の勝ち馬イクイノックスです。

近年の傾向を見てみると、近7年の連対14頭のうち、13頭は前走で1、2番人気の馬。例外の1頭も3番人気。この馬は本番では2着でした。

近4年は、前走1、2番人気だった馬が馬券圏内を独占しています。

近6年の勝ち馬は、すべて東京芝2400mのGⅠに連対歴を持つ馬です。

牝馬は〔223〕。このうち6頭が当日1、2番人気に推されていました。例外は、6番人気で3着だった19年のアエロリットです。

年齢別で見ておくと、3歳〔201〕、4歳〔364〕、5歳〔543〕、6歳〔001〕。

5、4、3歳の順にいいようです。

外枠不利が言われる東京芝2000m戦。それを象徴するかのように、勝ち馬のすべてが1ケタ馬番の馬。10番枠から外は〔024〕。内枠の馬を狙いたいところです。

※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

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