倉敷市が米粉製粉機運用スタート 小麦価格高騰で米の利用促進狙う

倉敷市が運用を始めた米粉製粉機

 倉敷市は、小麦粉の価格高騰を受け関心が高まる米粉の利用促進を狙いに、市民が持参した白米を粉にする機械を市役所に1台設置し、24日、運用を始めた。担当職員が操作して製粉し、1週間ほど後に引き渡す仕組み。来年3月末までは無料で利用できる。

 設置場所は市役所本庁舎東側出入り口付近にある旧自動交付機の建屋。10分で白米1キロを製粉できる。関連経費約500万円。市によると、県内の自治体で導入は初めて。

 利用できるのは市内在住者だが、営利目的に米粉を使う事業者は対象外。希望者は農林水産課窓口に白米を1日当たり1キロから3キロまで持ち込み、申し込む。受付時間は平日午前9時~午後4時。

 運用開始式典で伊東香織市長が「市内での消費拡大につなげたい」とあいさつ。くらしき作陽大食文化学部の学生が米粉を使ったオリジナルレシピを紹介した。

 来年度以降の利用料や増設の有無について同課は「未定」としている。

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