プロ転向を遅らせてでも… 杉浦悠太は「マスターズ&全英」に行きたい

世界アマチュアランキングは日本勢最上位の15位(撮影/内山孝志朗)

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前(25日)◇ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)◇7055yd(パー71)

18日付の世界アマチュアランキングで日本勢最上位の15位につける杉浦悠太(すぎうら・ゆうた/日大4年)は、並々ならぬ思いを持ってオーストラリアに乗り込んできた。

ことし9月の「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジ in ふくしま」で、下部ツアー史上8人目のアマチュア優勝を挙げた。加えて、日本勢8人の中では最年長の22歳と、後輩たちを引っ張っていく立場でもある。

並々ならぬ思いで今大会に臨む(撮影/内山孝志朗)

開幕前日のこの日はインコースを中心に練習ラウンドを行い、山下勝将(やました・まさゆき/近大3年)、中野麟太朗(なかの・りんたろう/早大2年)、佐藤快斗(さとう・かいと/埼玉栄高3年)と同組でコースチェックした。

「僕も見て学ぶことはあるので、特にアドバイスとかはしてない。良いお手本になれればいいかなと思ってプレーしていました」と謙虚に話す。

今大会の目標は「優勝です」と即答する。その最大の理由は、優勝者に与えられる2024年の海外メジャー「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)と「全英オープン」(スコットランド・ロイヤルトゥルーン)の出場権だ。

「去年、ここ(ロイヤルメルボルンGC)でやると決まった時から出たいと思っていた」。エントリーを済ませていた同週開催の国内ツアーのセカンドQT(24日~/栃木・ホウライCC)を蹴ってでも、この大会にかけてきた。

日本勢最年長の22歳・杉浦悠太(撮影/内山孝志朗)

今週は海外メディアからも注目されており、優勝候補の一人に挙げられている杉浦。「モチベーションになる。自信になるというか、すごくうれしいですね」と集まる視線を力に変える。

「アマチュア(の期間)を延期してでも出ようと思っていたぐらいなので、勝ちたい。すごく大変な日が続くと思うけど、目標は毎日アンダーで頑張りたい」。夢舞台への切符をつかみとる。(オーストラリア・メルボルン/内山孝志朗)

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