【袴田巌さん再審】初公判目前…静岡地裁の“出廷免除”方針受け姉・ひで子さんと弁護団が意気込み語る

27日 開かれる袴田巌さんの再審=裁判のやり直しの初公判で、24日、静岡地裁が袴田巌さんの出廷免除を認めたことを受け、25日 姉のひで子さんと弁護団が意気込みを語りました。

1966年、旧清水市で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審の初公判は、27日 11時から静岡地裁で開かれる予定となっています。

この裁判について、24日、静岡地裁は、袴田さんの出廷免除を認める方針を弁護団に伝えたことがわかりました。袴田さんは長年、収容されていた影響により、「拘禁症状」が見られることから弁護団は、これまで出廷免除を求めていて、静岡地裁は出廷免除の理由について、「心神喪失の状態であるため、出廷の強制は求めない」と話したということです。再審初公判での罪状認否は補佐人として姉・ひで子さんが行い、袴田さんの無罪を主張する方針です。出廷免除の一報を受けた袴田さんの姉・ひで子さんはいまの思いを語りました。

(袴田巌さんの姉・ひで子さん)

「これは弁護士さんが一生懸命書類や診断書出してくれて、良かったと思っている緊張なんて全然していない裁判にでるだけ、あくまでも裁判で無罪ですっていうしかないでしょ、無罪を言うための私たちの裁判だもん」

また、弁護団の小川弁護士は、25日 会見を開き、27日に迫った初公判への意気込みを語りました。

(小川 秀世 弁護士)

「袴田さんに無罪という言葉を聞かせてあげたいというのが強い思いなので、そのためにこの公判に全力を尽くしていきたいと思う」

また、袴田さんの再審は、年度内での結審を目指していましたが、24日 行われた三者協議で、裁判所は審理の進行によっては4月にずれ込む可能性を示したということです。

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