愛媛県松山市内で開かれた、葬式や法事などのサービスを手がける団体の会合で、お笑いタレントの田村淳さんが講演し、「死について話すことはタブーではない」と呼びかけました。
田村さんは全葬連フューネラルアンバサダーを務めていて、25日は「母ちゃんのフラフープ」というテーマで講演しました。
(全葬連フューネラルアンバサダー・田村淳さん)
「小さいころから母ちゃんから『いつか死ぬんよ』『あんたも死ぬし、私も死ぬんよ』と育ってきました。いつか人は死ぬんだな、死ぬまでの間の人生を僕はどうやって生きるべきかというのを、小さいころから考られたような気がします」
3年前、がんで亡くなった田村さんの母親とは、生前から「その時」に備え相談を重ねていて、遺影はコスプレショップで撮影したウェディングドレス姿に決めていたといいます。
また、本人の思いを遺すためには動画も有効だと話し、闘病中の母親から自宅でフラフープをする映像が送られてきたことも紹介しました。
(全葬連フューネラルアンバサダー・田村淳さん)
「『ええっちゃ~』という、母ちゃんの声だなと思いを馳せることができる、自然体の母ちゃんを遺したなと」
そして田村さんは「家族で死を話すことは生き方を考えること」だとして、死の話はタブーではないと呼びかけていました。