旅客船の火災を想定 第二管区海上保安本部などが対応訓練 仙台港

大型旅客船での火災発生を想定し、第二管区海上保安本部や医療機関が合同で対処する訓練が仙台港で行われました。

訓練は、海保や医療機関、消防など12の機関から約130人が参加し、宮城県沖を航行中の大型旅客船で火災が発生し、多数の負傷者が出たという想定で行われました。

海保の機動救難士がヘリコプターで現場に向かい旅客船に降下し、意識不明の重傷者を吊り上げ、ヘリで搬送するまでの流れを確認しました。

船内では、災害派遣医療チームDMATと二管本部が連携して緊急性やけがの程度によって治療の優先順位を決める、トリアージや応急処置を行いました。

海上では、誤って船から落下した乗客を監視艇が発見し、救助する訓練が行われました。

第二管区海上保安本部林亮治警備救難部長「訓練で得た教訓や課題を無駄にせず、平素から事業者や関係機関との連携を強化し事故防止に取り組むとともに、事故の発生に備えたい」

二管本部管内では、過去5年間に旅客船の海難事故は2件発生しているということです。

© 株式会社東日本放送