ビッグモーターに693万円負担命令 街路樹回復費 茨城県

店舗前の街路樹や植え込みがなくなったビッグモーターアウトレット阿見店=阿見町よしわら、2023年7月27日撮影

中古車販売大手ビッグモーターの茨城県内3店舗前で街路樹が枯れるなどした問題で、県は25日、同社に現状回復に必要な工事費用693万円の負担を命令した。納付期限は11月8日。県は枯れた植栽の植え替えや一部店舗前の土壌入れ替えに着手し、本年度中に完了させる予定。

県によると、街路樹が枯れたり植栽がなくなったりしたのは、ひたちなか店(ひたちなか市新光町)とアウトレット阿見店(阿見町よしわら)、つくば店(つくば市学園の森)3店舗前の県道や県管理の国道。高さ2~3メートルの街路樹や植栽の枯死に加え、幅90メートルにわたりツツジが消失するなどの被害が確認されている。

費用の内訳は、ひたちなか店が327万円、アウトレット阿見店が322万円、つくば店が44万円。県は25日、県庁で同社の担当者に命令書を手渡した。同社からは「命令に従い、今月中に支払う」と返答があったという。同社はこれまでに各店舗前の植樹帯への除草剤散布を認め、原状回復を申し出ていた。

このほか、つくば店前の街路樹枯死を巡っては、県が器物損壊容疑で県警に被害届を提出している。

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