国保保険料上限2万円上げ 24年度、高所得者対象

 厚生労働省は、自営業者らが加入する国民健康保険(国保)で、高所得世帯が支払う保険料(医療分)の年間上限を2024年度に2万円引き上げ、89万円とする方針を固めた。高齢化の進行で医療費が増大しており、支払い能力に応じた負担を求める狙い。近く社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会で公表する。関係者が25日、明らかにした。

 引き上げは3年連続で、加入者の1.52%が該当する見通しだ。単身世帯では年収約1160万円(全国平均)の場合に、上限の89万円を支払う。

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