データが明らかにする三笘薫の影響力 ブライトン公式HPが様々なデータをもとに検証

写真:データでも大きな力を示した三笘薫

日本代表MF三笘薫が加わって以降、ブライトンにどんな影響を与えてきたのか。ブライトンのクラブ公式サイトが様々なデータとともに紹介している。

昨シーズン、三笘は公式戦通算で10ゴール7アシストを決めた。10ゴールはパスカル・グロス、エヴァン・ファーガソンと並ぶ2位タイで、PKキッカーを務めたアリスクシス・マクアリスター(現リヴァプール)に次ぐチーム2位タイの数字だった。

今シーズンも含めると公式戦通算13ゴールを記録しているが、昨シーズンのリーグカップ3回戦のアーセナル戦やFAカップ4回戦のリヴァプール戦、昨シーズンと今シーズンのボーンマスとのホームゲームなど、4つの決勝ゴールを決めている。

ただし、ゴール以上に三笘が傑出しているのは、ボールキャリーの部分だ。昨シーズンのドリブル時のトップスピードは時速34kmを超え、90分あたりのスプリント数21.5回はペルビス・エストゥピニャンに次いでチーム内で2番目に多い。

以下の数字はすべてロベルト・デ ゼルビ監督就任以降の値となる。ドリブルを仕掛けた回数188回はプレミアリーグで最多となり、相手陣内でのドリブルでの仕掛けは36回で、マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)の44回、モハメド・サラー(リヴァプール)の42回に次ぐ3位の数字。ドリブルからシュートまたはキーパスを放った本数は15本でリーグ最多だ。

10ヤード(約9.14m)以上のボールキャリーを達成した回数の割合はチーム全体の14.3%を占め、これはプレミアリーグで3番目に高い割合。平均キャリー距離は7.2ヤード(約6.6m)で、これもプレミアリーグで7番目に長い距離となる。

そして昨シーズン開幕以降のプレミアリーグの試合で、三笘が先発した試合としなかった試合を比較したデータも紹介している。左が先発時、右が非先発時の数字だ。

勝率:53.1%/40%
ポゼッション率:62%/56%
1試合あたりのシュート数:17.2本/13.3本
1試合あたりの得点数:2.1ゴール/1.7ゴール
1試合あたりの勝ち点:1.8/1.4

三笘が10月20日にクラブとの契約を延長した際、デ ゼルビ監督は「カオルは我々のトッププレーヤーだ」と語った。あらゆる数値が、デ ゼルビ監督の言葉が正しいことを示している。

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