神奈川のタクシー運賃約1割値上げへ 11月から県西部以外、物価高に対応

タクシー乗り場(資料写真)

 神奈川県内の小田原地区を除く広い地域で11月20日からタクシー運賃が引き上げとなる。改定は2020年2月以来。物価高騰への対応や乗務員の労働環境改善に向け、昨年12月以降、事業者が運賃改定を要請していた。今月、国土交通省関東運輸局が認可した。

 運賃改定されるのは京浜地区(横浜、川崎、横須賀、三浦市)と相模・鎌倉地区(相模原、藤沢、厚木市など県央・湘南エリアの13市6町1村)。

 初乗り運賃は両地区とも500円で変わらないが、距離は現在の1.2キロから1.091キロに短くなる。初乗り後は、京浜が239メートルごとに100円加算(現在は264メートルごとに100円加算)、相模・鎌倉は247メートルごとに100円加算(現在は272メートルごとに100円加算)に改定する。値上げ率は京浜が10.32%、相模・鎌倉が10.09%。

 箱根町など県西部をエリアとする小田原地区の事業者も運賃改定を要請しており、国が審査している。

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