不登校・いじめ過去最多 2022年度神奈川の公立小中学校、コロナ影響も

神奈川県庁(資料写真)

 2022年度に神奈川県内公立小中学校で30日以上欠席した不登校の児童生徒が前年度比22%(3667人)増の2万323人で過去最多となったことが25日、県教育委員会の「問題行動・不登校等調査」で分かった。公立小中高校と特別支援学校が認知したいじめ件数も23.5%(7252件)増の3万8087件で過去最多となった。

 文部科学省は既に全国調査の結果を公表しており、県内公立学校の詳細が判明した。

 県教委は結果について、不登校への理解が進んだことに加えて新型コロナウイルス禍の影響を指摘。「三密回避で関係づくりが制限される中、生活リズムが整わなかったりするなどして学校に行きづらくなったり、行かない選択をしたりする子が一定数増加した」と説明。いじめについては「軽微なものから認知する考え方が浸透してきた」としている。

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