米下院議長にジョンソン氏 共和、トランプ氏支持

米下院議長に選出された共和党のマイク・ジョンソン議員=25日(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米下院は25日、多数派共和党のマイク・ジョンソン議員(51)を議長に選出した。トランプ前大統領も支持していた。マッカーシー前議長が3日に史上初めて解任されてから約3週間ぶりに議事進行が可能になる。ジョンソン氏は保守派で、トランプ氏が敗北した2020年大統領選の不正を主張していた。民主党に対決姿勢を取るとみられる。

 下院議長は大統領権限の継承順位が副大統領に次ぐ2位の要職。ジョンソン氏に先立ち共和党候補となった3人は党内をまとめきれず、撤退していた。下院の勢力は民主党と拮抗し、わずかな造反で法案を通せないため、ジョンソン氏は難しいかじ取りを迫られる。

 ジョンソン氏は選出後の演説で、イスラエル支援を進める考えを表明する一方、ロシアの侵攻が長期化するウクライナへの支援については言及しなかった。バイデン政権が要求する予算の内容を精査するとみられる。

 議長不在が長引いた下院の機能を回復すると強調し、下院民主党トップのジェフリーズ院内総務に「合意点を見いだしたい」と述べた。

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