松本さん中学の柔道指導に意欲 県スポーツ大使委嘱

馳知事から委嘱状を受け取る松本さん=県庁

 県は25日、ロンドン五輪柔道女子金メダリストで、北國新聞でエッセー「野獣の子育て」を連載する松本薫さん(金沢学院大附属高OG)に県スポーツ大使を委嘱した。県庁での委嘱状交付式後、馳浩知事から中学校での柔道指導を提案された松本さんは快諾。高齢者向けの転倒予防講座を開くアイデアも自ら紹介し、大使としての活動に意欲を示した。

 松本さんは馳知事から委嘱状を受け取り、「スポーツを通じて石川県を盛り上げていきたい」と話した。

  ●「高齢者の転倒予防講座を」

 続く懇談では、知事が「能登、金沢、加賀の各地域で中学生の柔道の授業で一緒に体を動かしてもらえるとうれしい」と呼び掛けた。松本さんはこれに応じた上で、「転び方を知らずにけがをする高齢者が多いので、転んだときの対処法とか歩き方を伝えたい」と逆に提案。知事は「それはいいね」と後押しする考えを示した。

 現役を引退した松本さんに知事が「時々、勝負したくなることない?」と質問すると、松本さんは毎朝のランニングの際、「追い抜かされると悔しいので食らいついていく」とのエピソードを紹介し、かつての「野獣」の顔をうかがわせる場面もあった。

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