イスラエルと対立深まる 国連、ビザ発給制限も

グテレス事務総長=25日、米ニューヨーク(国連提供・共同)

 【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は25日、ニューヨークの国連本部で記者団に、自身の発言をイスラエル側が「イスラム組織ハマスのテロを容認している」と批判したことに「誤解だ」と反論した。イスラエル側は「発言の撤回も謝罪もしなかった」として再び辞任を要求。国連当局者への査証(ビザ)発給制限も示唆し、対立が深まっている。

 グテレス氏は24日の安全保障理事会の会合で「パレスチナ人は56年間息の詰まる占領下に置かれてきた」と述べ、ハマスの攻撃の背景にイスラエルの占領政策があると指摘していた。

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