長岳寺に龍の銅像3体奉納 東京の男性

奉納された龍像3体=25日、天理市柳本町の長岳寺

 奈良県天理市柳本町の長岳寺(北川慈照住職)で25日、龍の置物などを専門に扱う東京都港区の「龍の門」代表榎本武士さん(52)が龍の銅像3体を奉納した。

 龍像は、6月に大和神社(同市新泉町)に奉納された像と同じ、長さ約30センチの蝋(ろう)型鋳造技術で制作された伝統的工芸品で富山県高岡市の鋳物師、大森孝志さん(72)の作品。

 榎本さんは、水の神の龍神と縁が深いとされる大和神社の神宮寺として建てられた長岳寺にも、同じ龍像の奉納を北川住職に申し出た。「貴重な伝統工芸品の龍像が由緒あるお寺の未来に伝われば。仏像文化が発展した奈良に奉納することに意味がある」と話した。

 北川住職は「仏教で霊獣とされる龍は天井の絵や飾りにも使用されている。奉納いただきありがたい」と話した。

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