ベルモント製ペグ『ドラゴンステーク』の魅力をたっぷりとご紹介【キャンプ大賞受賞商品】

2022年に発売されたキャンプギアの中から部門ごとにナンバーワンを決定する「ハピキャン大賞2022」。その中から、「便利・快適雑貨部門」で見事に最優秀賞を獲得したのが、ベルモント製ペグ『ドラゴンステーク』です。今回はこちらのペグの魅力をたっぷりとレビューしていきます!

ベルモント製ペグ『ドラゴンステーク』の基本情報のご紹介

筆者撮影

『ドラゴンステーク』を販売しているbelmont(ベルモント)は「釣具用品」や「アウトドア用品」の製造・販売をしている新潟県燕三条市のアウトドアメーカーです。

今回ご紹介する『ドラゴンステーク』は、今までにない斬新なデザインとアイデアで、ハピキャンが開催した『キャンプ大賞2022』の便利・快適雑貨部門で多くの審査員から支持を得たペグなんです。

今回はそんな『ドラゴンステーク』を徹底レビューしていきますよ!

▼キャンプ大賞2022の記事についてはこちらをチェック!

ベルモント製ペグ『ドラゴンステーク』ってどんなペグ?

筆者撮影

ここからは『ドラゴンステーク』の概要を解説したいと思います。

ドラゴンステークは新潟県燕三条市で製造されています。

素材は硬度と粘りが特徴のクロムモリブデン鋼を採用して、鍛造(たんぞう)で形成されます。

筆者撮影

鍛造は熱した金属を叩いて圧縮することでより耐久性に優れた製品になるため、硬い地面でもしっかりと打ち込むことができます。

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クロムモリブデン鋼は加工性に優れ、その強度としなりを活かしてエンジン部品・航空機脚部品・自転車のフレームなどにも採用されてる素材で、強度試験は503kgまでの荷重に耐えたという実験結果もあることから、その強度は折り紙付きです。

筆者撮影

最大の特徴は、『ドラゴンステーク』という名前にあるようにドラゴンの背を模した波の形状をしているところにあります。

これはデザイン性の高さだけでなく、「抜けにくい」という機能性も確保してくれます。

波の形状により地面との抵抗が生まれることで、真っ直ぐなペグよりも固定力が高まるんですね。

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硬い地面では波状の形を活かして抜けにくくなりますが、抜くときはフラットな面に荷重をかければ抜きやすくなります。

筆者撮影

また柔らかい地面では、平たい形状を活かし横向きにすることで面で支えられるため、より抵抗がかかり抜けにくくなります。

鍛造ペグで柔らかい地面に向いてるペグはあまりないので重宝します。

筆者撮影

フックの部分も一般的なペグよりも長くすることでより抜けにくい構造にするなどの工夫がされています。

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しっかりと固定されたペグを抜くのは容易ではありませんが、丸穴にペグハンマーのフックを引っ掛けることで簡単に抜けるため思い切って打ち込めます。

筆者撮影

サイズは、使用頻度が高く使い勝手の良い18cmと24cmの2パターン。

重量と価格は18cmタイプは105gで¥539(税込み) 、24cmタイプは195gで¥649(税込み)です。

今までにない形状や性能で、とてもワクワクするペグに仕上がっていると思います。

ベルモント製ペグ『ドラゴンステーク』を実際に使ってみました

筆者撮影

早速ベルモントの『ドラゴンステーク』を実際にペグ打ちしてみたいと思います。

波の形状からすると、打ち込む時にもう少し抵抗があるのかと思いましたが、想像よりもずっとスムーズに打ち込むことができました。

筆者撮影

もちろん一度打ってしまえばがっちり固定されてビクともしません。

筆者撮影

深く打ち込んでも丸穴にハンマーフックを引っ掛けることで簡単に抜くことができます。

筆者撮影

もし抵抗が強くなかなか抜けない場合は、一度矢印の方向にグッと力を加えることで、波状面の抵抗が外れ簡単に抜けました。

足を使って体重を掛けるとより簡単にできます。

筆者撮影

そのままフックを引っ掛けて引っこ抜いてもいいですし、ある程度抜けたらハンマーフックを引っ掛けてテコの原理を利用してもスムーズに抜けます。

筆者撮影

ハンマーにフックが付いていない場合は、ペグ同士を絡めて抜くことも可能です。

全体的にもう少し抵抗を感じるかと思いましたが、打ち込み・ペグ抜き共に想像以上にスムーズでした。

ただ、単体だと他のペグとの違いがわかりづらいと感じたので、筆者がいつも使用しているペグと比べてみることにしました!

ドラゴンステークとソリッドステークを比較してみました

筆者撮影 上:ソリッドステーク 下:ドラゴンステーク

筆者の主観になってしまいますが、ベルモント製『ドラゴンステーク』とスノーピーク製『ソリッドステーク』を比較してみたいと思います。

今回は「打ちやすさ」「固定力」「抜きやすさ」の3点を中心に比べてみました。

使用するペグはサイズの近い「ドラゴンステーク18」と「ソリッドステーク20」です。

ペグ打ちとペグ抜きはスノーピークの「ペグハンマー PRO.C」を使用します。

打つ込みやすさ比べ

筆者撮影 左:ソリッドステーク 右:ドラゴンステーク

早速ペグ打ちしてみた所、僅かではありますが「ソリッドステーク」の方がスムーズに入っていくような感覚がありました。

とはいえ、どちらもスムーズに打ち込めることができ、ほとんど違いはないと言ってもいい位の差です。

筆者撮影

ただ、息子君がやってみた所、圧倒的に「ドラゴンステーク」の方が打ち込みやすかったようです。

理由は「ハンマーを当てる面の違い」でした。

ハンマーを当てる面積が「ドラゴンステーク」の方が2倍近くあるので狙いやすかったようです。

小さなお子さんやペグ打ちに慣れていない方は「ドラゴンステーク」の方が狙いやすく打ち込みやすいと言えるのではないでしょうか。

固定力比べ

筆者撮影 左:ソリッドステーク 右:ドラゴンステーク

理論上は凸凹がある「ドラゴンステーク」の方が抵抗力がある分抜けにくいはずですが、体感では両者ともがっちり固定されていて全くビクともしません。

試しに素手で引っ張れば抜けてしまうほど柔らかい砂場で比べてみましたが、やはり体感では限界があるようで違いがあまりわかりませんでした。

固定力は数値化してみないと違いがわからないレベルだと思いますが、どちらもガッチリと固定され容易に抜けないことは間違いありません。

抜きやすさ比べ

筆者撮影 左:ソリッドステーク 右:ドラゴンステーク

僅かに「ドラゴンステーク」の方が引っ掛かりがあるように感じますが、矢印の方向に一回グッと力を入れると、スッと抜くことができるため、ほとんど差は感じられません。

使い慣れてしまえばドラゴンステークもソリッドステーク同様、抜きやすいと思います。

【比較結果】打ち込み力はソリッドステーク、固定力はドラゴンステーク

筆者撮影 左:ソリッドステーク 右:ドラゴンステーク

あくまでも筆者の体感ではありますが、僅かに「ソリッドステーク」の方が引っ掛かりがなく、スムーズに打ちこめて、抜くことができると感じました。

これは逆に言えば抜けにくいことを意味するので、固定力は「ドラゴンステーク」の方が上回っていると言えるのではないでしょうか。

また、ペグ打ちに慣れてない方は、打ち込む面が大きな「ドラゴンステーク」がおすすめです。

どちらにしても、大きな差があるわけではなく、両方ともに改めて素晴らしいペグだと実感する結果となりました。

『ドラゴンステーク』の気になる所は?

デメリットというほどのものは見当たりませんが、少し気になるところを最後にご紹介したいと思います。

それなりに重量がある

筆者撮影

「ドラゴンステーク」に限った話ではありませんが、鍛造で作られるスチール製のペグは強度が高い反面それなりの重さになってしまいます。

例えば一般的なタープを設営する場合、ペグは8本必要になります。「ドラゴンステーク24」は1本195gなので、総重量1560gの重さです。これに加えてテント分のペグも準備することを考えると、トータルでそれなりの重量になってしまうのが難点ですね。

サイズのバリエーションが少なめ

筆者撮影

「ドラゴンステーク」のサイズは18cm、24cmの2パターンで展開されていますが、このサイズだと大型のテントやタープだと少し不安が残ります。

30~40cm程のサイズがあると様々なサイズのタープやテントに対応可能だと考えられるので、欲を言えばもう少しバリエーションを増やして欲しいと思いました。

以上が少し気になったところになりますが、重量は鍛造ペグの宿命とも言えますし、サイズは今度の展開に期待したいところですね。

『ドラゴンステーク』は抜群の強度と固定力で初心者の方でも扱いやすいペグだった!

筆者撮影

今回は【ハピキャン大賞2022】の「便利・快適雑貨部門」でぶっちぎりで最優秀賞を受賞した、ベルモント製ペグ『ドラゴンステーク』をレビューしました。

抜群の強度で、硬い地面や柔らかい地面にも対応でき、ドラゴンの様に力強く固定できるペグです。またペグ打ちする面積が広く、小さな子供やペグ打ちに慣れていない方にも扱いやすいところも好印象でした。

審査員の方達から「これ欲しい!」という声が続出したのも頷ける逸品です。是非実際に手に取って体感してみて下さい。

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