四国へのコンプレックスが… 佐竹知事、料理けなす発言を陳謝

 四国の酒や料理を「うまくない」「貧乏くさい」とけなす発言をした問題を巡り、佐竹敬久知事は25日、臨時記者会見を開き、「大変不穏当、不見識な発言だった。四国の方々や県民に大変不快な思いをさせ、心からおわび申し上げたい」と陳謝した。給料の返上や減給処分はしない考え。「あと1年、しっかり仕事をしたいという思いだ」と述べ、職務を続ける意向を示した。

 佐竹知事は23日、秋田市で開かれた「秋田の未来を創る協議会」の設立会議で講演。過去に全国知事会で四国を訪れた時を振り返り、「秋田ほどうまいものがある所はない。四国なんかもう大変。酒もうまくないし」「メインディッシュがいいステーキだと思って開けたら、じゃこ天です。貧乏くさい」と述べた。

 会見で佐竹知事は「四国は大きな企業がたくさんあり、県人と比べて売り込みも積極的。うらやましい思いと、これほど強気で来るのかという思いが根底にあった」と話し、四国への「コンプレックス」が今回の発言につながったと釈明した。「(会場を)盛り上げようという思いもあったが、例えが悪かった」とも語った。

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