人質、数日以内に多数解放か 首相、地上侵攻に再び言及

イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラム組織ハマスが拘束する人質を巡り、イスラエル紙ハーレツは25日、数日以内に多数が解放される可能性があると報じた。解放交渉に関わるイスラエルや関係筋の話としている。ネタニヤフ首相は同日夜、国民向けにテレビ演説し、ハマスの壊滅と人質解放に向けてあらゆることをすると強調、「われわれは今、生存を懸けた戦いの中にいる」と鼓舞した。

 ネタニヤフ氏は「ガザ地上侵攻の準備をしている」と改めて言及。バイデン米政権の要請による延期に同意したと報じられる中「いつ、どのように、どの程度の規模で実施するかは明らかにしない」と述べた。

 ハーレツによると、関係筋は「2日以内(の解放を期待する)」と語った。イスラエル政府によると、ハマス拘束下にある人質は約220人。イスラエル人のほか25カ国の人がおり、最多は54人のタイ。アルゼンチン15人、ドイツ12人と続く。ハマスはこれまでに計4人を解放した。

 イスラエル軍とハマスは25日夜も戦闘を継続。死者はガザ側6546人、イスラエル側は1400人以上。

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