ヤンキースがパドレス・ソトに興味 準備段階のトレード交渉を実施

なんとか31年連続のレギュラーシーズン勝ち越しは達成したものの、82勝80敗の地区4位という不本意な成績に終わった今季のヤンキース。ゲリット・コールとアーロン・ジャッジという投打の主軸以外に頼れる選手が不在というチーム状況もあり、今オフは大物選手の獲得に動くとみられている。そして、大物獲得に向けた動きはすでにスタート。「SNY」のアンディ・マルティノ記者によると、ヤンキースはフアン・ソト(パドレス)の獲得に向け、準備段階のトレード交渉を実施したようだ。

パドレスは「適切な取引」であれば、ソトの放出に応じるとみられている。現在25歳のソトは今季、全162試合に出場して打率.275、35本塁打、109打点、12盗塁、OPS.930を記録。両リーグ最多の132四球を選び、出塁率はメジャーデビューから6年連続で4割を超えている(通算出塁率.421)。来季終了後にはFAとなり、年俸調停期間のラストイヤーである来季の予想年俸は3300万ドル。マルティノ記者は「パドレスは積極的にソトを売ろうとしているわけではないが、トレードでの放出を積極的に拒否しているわけでもない」としている。

現在のヤンキースはジャッジ以外の攻撃力が欠けており、特に左の強打者の補強は急務。そうしたチームの課題を解決するために、ソトはまさにうってつけの存在と言えるだろう。近年のヤンキースは大物獲得のために若手有望株を放出することを躊躇する傾向にあるが、マルティノ記者は「今回は少し状況が違う」と指摘。年俸が3000万ドルを超えるソトを獲得できるチームは限られること、ソトが1年後にFAとなることなどから、大量の若手有望株を放出するようなトレードにはならないとみられている。

ヤンキースはアンソニー・ボルピーやジェイソン・ドミンゲスといった球団内トップクラスの有望株を放出することはないとみられており、ソトの獲得に動く場合には、オースティン・ウェルズ、オスワルド・ペラザ、エバーソン・ペレイラあたりの若手がトレード要員となるだろう。パドレスがチーム再建に向かうわけではないことを踏まえ、ソトの穴を埋める左打者としてアンソニー・リゾがトレードに含まれることを予想する関係者もいる。ただし、マルティノ記者は「トレード交渉は特に進展しているわけではなく、初期段階に過ぎない」と伝えている。

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