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バルセロナは10月25日、その前日夕刻にジョアン・ラポルタ現会長と直近の4人の元会長であるジョゼップ・マリア・バルトメウ氏、サンドロ・ロセイ氏、エンリク・レイナ氏、ジョアン・ガルパール氏の5名が非公式の夕食会を開催したことをクラブ公式サイトで明らかにした。
バルセロナの公式サイトによると、夕食会の目的は「バルセロナに対する攻撃や中傷に対する統一見解を強化し、解決するため」だったという。
バルセロナは2001年から2018年にかけて、当時の審判技術委員会のエンリケス・ネグレイラ氏とその息子ハビエル氏が所有する会社に総額750万ユーロ(約11億8910万円)を審判員のレフェリング分析の名目で支払っていた。
バルセロナによる審判買収疑惑がかけられたこの事件は「ネグレイラ事件」と呼ばれ、スペインの検察当局がクラブやバルトメウ氏、ロセイ氏、ネグレイラ氏らを起訴。ラポルタ会長は当然ながら疑惑を否定したものの、先日にはそのラポルタ会長自身も起訴対象となるなど、いまだに全容の解明には至っていない。
こうした状況を受け、10月21日に行われた代議員総会でガスパール氏が夕食会の実施を提案し、ラポルタ会長がこれを受諾。「揺るぎない姿勢を強化し、クラブソシオ間の結束を強化する手段として」夕食会を実施したという。
夕食をともにしながら、「5人はバルセロナの現状を分析し、特定の問題について合意に達した」そうで、その包括的な目的は「クラブの歴史を通じ、特に最近のクラブに対して仕掛けられる絶え間ない攻撃に対抗しつつ、クラブの利益を保持することであった」という。
5人の会長経験者は“共闘”を誓い合ったが、果たして今後、一連の騒動はどのような結末に向かうのだろうか。