メルビン新監督就任のジャイアンツ ザイディ編成本部長と契約延長

日本時間10月26日、ジャイアンツはボブ・メルビン新監督の就任を発表したが、グレッグ・ジョンソン会長によると、ファーハン・ザイディ編成本部長とも3年間の契約延長に合意したようだ。ザイディ編成本部長は今季限りで5年契約が終了し、来季の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっていたが、新たに3年契約を結び、来季から2026年までの3年間はザイディとメルビンのコンビがチームを率いることに。ジョンソン会長は「我々はファーハンに全幅の信頼を置いている」とザイディ編成本部長への信頼を口にした。

ザイディ編成本部長は、アスレチックスとドジャースのフロントオフィスを経て、2018年11月にジャイアンツの編成本部長に就任。メルビン新監督とはアスレチックスで一緒に仕事をした経験がある。就任3年目の2021年に球団記録の107勝をマークし、ドジャースの地区優勝を阻止するとともにプレーオフ進出を果たしたが、就任からの5年間でプレーオフ進出は1度だけ。しかし、オーナー陣からの高い評価は変わっておらず、ザイディ編成本部長は「サポートを得られるのはとてもありがたい。私とボブの契約が保証され、仕事に集中できてチームに安定感がもたらされるのはいいことだと思う」と話している。

今季のジャイアンツは79勝83敗で地区4位に低迷。ドジャースとパドレスに加え、ダイヤモンドバックスが台頭しているなか、強豪揃いのナ・リーグ西地区で上位進出を果たすためには、ロースターの大幅なアップグレードが必要だ。ザイディ編成本部長もそれを認識しており、今オフは大谷翔平、コディ・ベリンジャー、ブレイク・スネル、山本由伸、李政厚(イ・ジョンフ)といった大物選手たちが補強ターゲットになるとみられてる。

「ファーム組織は改善されているし、財政状況もいい。すべての面で進歩していると思う」とこの5年間の実績への手応えを口にしたザイディ編成本部長だが、「だからといって、この2年間の出来に満足しているわけではない。この2年間は期待外れだった」とも語っている。昨オフはアーロン・ジャッジの獲得に失敗し、故障リスクを抱えるカルロス・コレアとの契約も見送ったジャイアンツ。今オフこそは待望のスーパースターを手に入れることができるだろうか。

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