寒河江、6年連続最優秀 県高校新聞コンクール審査会

工夫を凝らした紙面に目を通す審査委員=山形市・大手門パルズ

 第45回県高校新聞コンクールの審査会が25日、山形市の大手門パルズで開かれ、最優秀賞に6年連続で寒河江が輝いた。優秀賞には東桜学館、山辺、山形西が選ばれた。

 寒河江は文章の読みやすさや構成力が高い評価を受けた。今年4月に自転車利用時のヘルメット着用が努力義務化された際には、寒河江高生にアンケートを行って実態を調査。新型コロナウイルス禍以前の学校行事を「在校生は誰も知らない!? 真の姿」と目を引く見出しで紹介するなど、取材の幅広さや新聞作りへの熱量が光った。

 県高校文化連盟新聞専門部が毎年開催し、今回は10校から96点が寄せられた。渡部泰山東北芸術工科大特別講師を審査委員長に、伊藤大介県教育庁高校教育課指導主事、山形新聞社の伊藤英俊報道部長、沢井悌志整理部副部長が取材力や編集技術、製作態度などを評価した。

 渡部委員長は寒河江の紙面について「群を抜いた構成力だった。さまざまな社会問題に向き合い、紙面にまとめており、綿密な計画と熱量を感じさせた」と評価。各校の新聞に関してはコロナ禍で活動に制限があったことを考慮しつつ、「全般的に記事の水準は物足りなさもあったが、母校愛を感じさせる記事で高校生らしい表情や姿を届けている紙面が多かった」と講評した。表彰式は11月8日に山形市の山形メディアタワーで行われる。

 他の入賞校は次の通り。

 ▽優良賞=山形南、天童、米沢興譲館、山形明正▽奨励賞=鶴岡南、鶴岡北

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