生き物を自分たちで育てて食べる「いのちの授業」 宇都宮市の小学校で始まる

 生き物を自分たちで育てて食べる「いのちの授業」が宇都宮市の小学校で行われています。25日は、水槽で育てるヒラメが学校に届きました。

「いのちの授業」を受けているのは宇都宮市の五代小学校の5年生約100人です。

 この授業は児童たちに食べることの意味やつながっていく命について考えてもらうのが狙いです。

 ヒラメを提供したのはNPO法人日本養殖振興会です。全国の小中学校や高校で約20年にわたって魚を使ったいのちの授業を行っていて、体長約5センチの稚魚15匹が児童たちに渡されました。

 児童たちが1匹1匹丁寧にヒラメの稚魚を水槽に入れて、いのちの授業の始まりです。これから半年間、エサをやったり水槽を掃除したり児童たちが大切にヒラメを育てていきます。

 来年(2024年)2月、20センチほどに育てたヒラメを食べるということです。

 日本養殖振興会によりますと、半年間で無事に成長できるのは1割ほどで、世話した魚が死んでしまう体験などを通して児童たちに命について学んでほしいということです。

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