「空飛ぶ軽トラ」SORA-MICHIは環境負荷と利便性を高い次元で紡いだ、新しい発想のドローンだという。50kg積載で50km飛行可能なカーゴドローンで、平時には医薬品配送等で中山間部や離島の地域課題に貢献し、災害時は孤立集落等に救援物資を輸送することで減災に寄与する。
10月26日、「Japan Mobility Show 2023」一般公開を前に「空と道がつながる愛知モデル2030」ブースで、官民連携「空飛ぶ軽トラSORA-MICHI」プロジェクトととして、紹介され、多くの関係報道者がつめかけ、「空飛ぶ軽トラ」SORA-MICHIが注目を浴びていた。
PRODRONEは愛知県と共に、社会課題の解決と地域の活性化を図る官民連携プロジェクトの創出を目指す「革新事業創造戦略」の枠組みによる第1号プロジェクトとして「あいちモビリティイノベーションプロジェクト『空と道がつながる愛知モデル 2030』」を推進している。
「空と道がつながる愛知モデル2030」と「空飛ぶ軽トラ」SORA-MICHI開発
あいちモビリティイノベーションプロジェクト「空と道がつながる愛知モデル2030」では、2030年に空のUTMと地上における自動運転の路車間・車車間通信が初めて統合されてシームレスな交通環境が、愛知県で運用開始されることを目標としている。官民連携「『空飛ぶ軽トラ』SORA-MICHI」プロジェクトはその第一章と位置づけている。
PRODRONEのコンセプトモデル「『空飛ぶ軽トラ』SORA-MICHI」は、50㎏ペイロード、50kmの航続距離を持つ大型のドローンだ。大型のドローンになるほどエネルギー消費が増大するという、環境上のリスクが課題となっていた。
地上も走行するドローン「空飛ぶ軽トラ」SORA-MICHI誕生
重量700kgの軽トラは2人で押せば動くが、100kgのドローンを持ち上げるには相当の力が必要となる。SORA-MICHIは「道も走る」という逆転の発想で生まれた。そして川を渡る、山に登る、海を越えるといった、空の方が速く、総合的に環境負荷が少ない場合は飛行する。これが「空飛ぶ軽トラ」SORA-MICHIの理念だ。
SORA-MICHIの概要
- 通常は地上をAGV無人配送ロボットとして走行
- 飛行時にはメインロータ、テールロータを回転させて飛行
- 着陸後はラストワンマイルをAGVとして地上走行
