山田文科政務官が辞任 不適切な女性関係「深くおわび」

記者団の取材に応じ、謝罪する山田太郎参院議員=26日午前、国会

 政府は26日の持ち回り閣議で、不適切な女性関係を報じられた山田太郎文部科学政務官の辞任を決定した。後任に自民党の本田顕子参院議員を充てる人事も決めた。9月の内閣改造後、政務三役が辞任するのは初めて。山田氏は国会内で記者団の取材に応じ「私の不徳の致すところにより、大変多くの方々に迷惑をかけ、深くおわび申し上げたい」と謝罪した。

 山田氏は「自覚や緊張感に欠けた行為をした。国会審議の障害になるのを避けたいと思い、盛山正仁文科相に辞表を提出した」と説明した。参院議員辞職は否定した。

 文春オンラインは25日、山田氏が20代女性と不倫関係にあると報道した。山田氏は「妻以外の女性と男女の仲になった点は事実」と認めた。性行為の対価として現金を支払ったとの報道については「一切ない」とした。

 公明党の山口那津男代表は山田氏辞任を巡り「誠に遺憾だ。襟を正して出直していただきたい」と記者団に語った。

 本田氏の起用は、9月の内閣改造で副大臣と政務官への女性起用がゼロだったことへの批判を踏まえたとみられる。

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