JR九州が新たな多機能検測車「BIG EYE」を開発、11月から走行試験へ

「BIG EYE」デザインイメージ(画像:JR九州)

JR九州は老朽化した高速軌道検測車(マヤ車)に代わり、新たな検測車「BIG EYE:ビッグアイ」を開発しました。

令和2年7月豪雨で被災した車両をリニューアルしたもので、赤い車体が特徴的です。車体側面の波形で軌道変位を表現し、車体前面や背面はヘッドライトの目玉や牛をモチーフとしており、子どもたちにも親しみやすいデザインとしています。

「BIG EYE」は搭載した装置により、線路のゆがみを測定したり、レール締結装置の状態やボルト類を撮影してAI開発に役立てたり、ホームやトンネル・信号設備等にレーザを照射して線路からの距離を連続的に測定するなど、様々な機能を有しています。

JR九州によれば、性能評価のための走行試験は2023年11月~2024年3月まで実施し、試験結果を踏まえて導入の検討を進めていく予定とのことです。

【画像】BIG EYEに搭載された装置の概要

「BIG EYE」に搭載される各装置の概要(画像:JR九州)

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