世界&日本初で魅せる!そしてバズる!「北の大地の水族館」のここにしかない魅力とは?

北海道北見市留辺蘂町で淡水魚を展示している「北の大地の水族館」。巨大水族館と比べると規模は小さいものの、ユニークな展示方法や発信方法で全国的な人気を集めています。一体どんなところが人気なのでしょうか?その魅力をご紹介します。

北の大地の水族館とは?

1978年に前身の「山の水族館・郷土館」がオープン。2011年に施設の老朽化などを理由に一度閉館しますが、2012年に現在の位置に移転し「北の大地の水族館」を愛称としてリニューアルオープンしました。

日本初の滝つぼ水槽

半ドーム状で下から見上げるような形になっているこちらの水槽では、滝つぼの底からオショロコマやヤマメがダイナミックに泳ぐ様子を観察できます。

泡立つ様子や光が差す様子もとても幻想的で、写真スポットとしても人気です。

世界初!川が凍る「四季の水槽」

建物の外には川を再現した水槽があり、屋内から魚の様子を観察することができます。まるで川の断面を見ているかのような新感覚の水槽です。季節とともに展示される魚が変わり、シロザケ、カラフトマス、サクラマスが登場する秋は特に迫力満点!

サクラマスのオス(写真:北の大地の水族館提供)

水族館のある留辺蘂町は、冬になるとマイナス20℃を下回ることもあるほど寒さが厳しい地域…ということで、厳冬期にはなんと水の表面が凍ります!氷の下で暮らす魚の様子を見ることができる水族館は、世界を見渡しても他にありません。

通常は絶対に見ることが出来ない光景(写真:北の大地の水族館提供)

幻の魚イトウ

日本最大の淡水魚であり、その希少性から"幻の魚"とも呼ばれるイトウが泳ぐ「イトウの大水槽」。1メートル級サイズのイトウが群れになって泳ぐ様子は、こちらもまた迫力たっぷりです。

人と比べるとその大きさがよくわかる

生きたニジマスを食べる様子を見ることができる給餌解説パフォーマンス「いただきますライブ」も、人気のプログラム。全力で追いかけるイトウと逃げるニジマスの姿や捕食する様子からは、ある種の興奮や自然界の厳しさを感じる一方で、私達人間もまた毎日「命」をいただいて生きているということを再認識させられます。

獲物が投入されると、それまでとは打って変わって機敏な動きに(写真:北の大地の水族館提供)

他にも魅力的な魚がいっぱい!

世界の熱帯淡水魚を紹介するコーナーは、北海道の淡水魚とはまた違った個性で溢れています。

アマゾンのピラルクーは世界最大の淡水魚
アフリカのカラフルな淡水魚たち
アジアのトランスルーセントグラスキャット

ふれあいタッチコーナーでは、水族館の定番とも言えるドクターフィッシュが展示されています。水槽に手を入れると集まって古い角質を食べてくれますが、特筆すべきはその大きさ!水族館マニアも驚くレベルとのことです。

ドクターフィッシュは通称で、正式な名前はガラ・ルファという(写真:北の大地の水族館提供)

いかがでしたでしょうか?これまでの紹介だけでもその魅力は十分に伝わったと思いますが、ある意味ここからが本番となります…。

斬新な解説板

北の大地の水族館が全国的に知名度が高いのは、これまでにSNS上で何度もバズってきたこととも深い関係があります。こちらは2016年に話題となった、LINEのトーク画面風の解説板。ニジマスとヤマメの会話から衝撃の事実が…!

(写真:北の大地の水族館提供)

この投稿は、X(旧Twitter)上でなんと2.8万いいねを記録しました。

斜め上を行く質問回答

こちらは来館者からの質問に、館長の山内創さんが回答した用紙を紹介したもの。

シリーズ化されていて、数えただけでも7回以上はバズっていました。

衝撃の「館長が出てくるボタン」

その名前の通り、押すと先程もご紹介した館長の山内さんがその場に現れるというシンプルながらも話題性抜群のボタン。

最初の投稿で2万いいねを超える反響がありましたが、その後のバージョンアップにより出てくる可能性がわかるメーターが追加され、もう一度紹介したところ今度はさらに反響があって、なんとNHKの生中継やゴールデンタイムのバラエティ番組等でも取り上げられたようです!

山内さんのお話では、ボタンはコロナ禍でのやむを得ない営業停止等で、来館者とのコミュニケーションをなかなか上手く取ることが出来ない状況の中、少しでも交流の機会を増やせないかという思いから生まれたものとのことでした。

一連の話題になった出来事には、根底に魚たちや水族館、そして地域や来場者の方々への愛があると感じますね!リピーターが多いのも頷けます。

周りにはキタキツネ牧場や温泉も

水族館の近くには、日本で唯一キタキツネとエゾタヌキが放し飼いで生活している様子を見ることができる北きつね牧場や、世界最大級のハト時計塔、泉質の良さから「日本屈指の温泉」とも評される温根湯温泉もあります。

のびのびと暮らすきつね達
からくり人形と世界最大級のハト時計が一体となった「果夢林」

北の大地の水族館を訪れる際には、周辺の施設と合わせて丸ごと楽しんでみてください!

<写真提供:laufen克>

北の大地の水族館

■所在地:北見市留辺蘂町松山1-4
■電話番号:0157-45-2223
■営業時間:4月~10月 8:30~17:00 / 11月~3月 9:00~16:30
※最終入館時間はそれぞれ閉館20分前
■休館日:4月8日~4月14日 / 12月26日~1月1日
■料金:一般料金 670円 / 中学生440円 / 小学生300円
■アクセス:車-旭川市街から国道39号線で約2時間30分 / JR-留辺蘂駅から道の駅おんねゆ温泉行きバス約20分、終点下車徒歩2分
■公式サイト:https://onneyu-aq.com/
■公式X(旧Twitter)アカウント:https://twitter.com/onneyu_aqua
■公式Instagramアカウント:https://www.instagram.com/onneyuaqua_official

ライタープロフィール

北海道観光カメライター ぶちねこ

北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。

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