犬の里親になるための『5つの心構え』とは? 「命を迎えるには覚悟が必要」「経済的な負担もしっかり考慮しよう」

犬の里親になるための「心構え」

近年、「保護犬」や「譲渡会」という言葉をよく見聞きするようになりましたね。ブリーダーやペットショップからではなく、「里親」という選択肢を考える機会も増えているのではないでしょうか。

我が家にはこれまで4匹の犬と1匹の猫を家族に迎えましたが、そのうち3匹は里親という選択肢のもと迎えた子たちです。

あなたも今、「犬を飼いたい!里親になりたい!」という気持ちと、不安な気持ちと葛藤しているところでしょうか。犬の里親になるためにはどのような心構えが必要なのか、ぜひ一緒に考えてみましょう!

1.家族全員の同意を得ること

犬の里親になるための心構えは、家族全員の同意を得ることです。ひとりでも反対する家族がいる場合、里親になることはできません。

自分自身が全てのお世話をする、家族にお世話は頼まないという覚悟があったとしても、犬の里親になるための条件として、家族全員の同意を得ることが必須です。

もしも「犬が怖いから」という理由で反対する家族がいるのであれば、犬と触れ合う機会を持ってもらうとよいと思います。ドッグカフェなどの犬と触れ合うことができる施設もありますし、譲渡会に参加してみるのもよい方法です。

2.犬を飼うための環境が整っていること

犬の里親になるための心構えは、犬を飼うための環境が整っていることです。

基本的には、室内で犬を飼うことができるよう、環境を整えておかなければなりません。床がフローリングである場合、犬が滑らない対策がされているかどうかなどです。

譲渡会では、自宅の室内の環境にもチェックが入ります。担当者が直接自宅を見に訪れる場合があります。不適切であると判断された場合、譲渡されません。

3.病気やケガをしたとき適切な治療を受けさせること

犬の里親になるための心構えは、病気やケガをしたとき適切な治療を受けさせることです。

犬の病気やケガの治療費は高額であることがほとんどです。病気の予防として、少なくとも年1回程度の健康診断を受けることなども大切です。

高額な治療費になったときに支払うことができない場合、犬の治療費によって生活が困難になるかもしれない状況である場合には、犬の里親になることに相応しくないと言えるでしょう。

4.適切な食事を与えること

犬の里親になるための心構えは、適切な食事を与えることです。

犬のごはんは、犬の健康状態に合ったものを与えるのが基本です。健康な犬であれば総合栄養食、持病がある犬であれば療養食などです。

経済的な負担がかからないようにすることを目的として、安価で大容量のドッグフードを選ぶことは、好ましいとは言えません。

5.長時間のお留守番をさせないこと

犬の里親になるための心構えは、長時間のお留守番をさせないことです。

里親を募集している犬は保護犬です。保護されるまでの間、ひどくつらい苦しい思いをした子もいます。心に病気を抱えた犬もいるでしょう。里親に出されることで、やっと温かい家族に迎えられるのです。

ですが、見知らぬ家にやってきたばかりの頃は、強い不安と恐怖を抱えています。ひとりで家に残されることで、さらに強い不安と恐怖とストレスを感じます。

犬は群れで生活をする習性を持つ動物です。どんな犬も飼い主と離れることへの不安を持っています。保護犬であれば、より強い不安を抱えているはずです。

子犬の頃から家族に迎えられ、お留守番することに慣れた犬でも、最長6時間~8時間が限界です。

長時間のお留守番は、お留守番中に抱える不安や恐怖やストレスから、吠える・自傷行為・家具を破壊する・粗相をするなど、問題行動が起こりやすいです。

まとめ

犬の里親になるための心構えを5つ解説しました。

  • 家族全員の同意を得ること
  • 犬を飼うための環境が整っていること
  • 病気やケガをしたとき適切な治療を受けさせること
  • 適切な食事を与えること
  • 長時間のお留守番をさせないこと

心構えや覚悟は、考えれば考えるほど不安になると思います。しかし、あなたが感じた不安の何十倍も何百倍も犬は不安を抱えています。

犬の里親になるって、そう簡単なことではありません。でも、難しいことでもないと思います。しっかりとした心構えができたとき、犬の飼い主になる資格を得たんだ、と考えるとよいと思います。

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