“悪夢”の失格から再出発 原英莉花「とことん落ち込んだ」

気持ちを切り替えた原英莉花(撮影/玉木充)

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 事前(26日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6650yd(パー72)

原英莉花は「自分がやってしまったことなので、なんとも言えないが、とことん落ち込んだ。反省して、またこれから自分で打っていく一打に集中したい」と前を向いた。

前週、米女子ツアー2024年シーズン出場権をかけたQスクール・ステージIIに挑戦も、3日目(19日)にスコア誤記で失格となっていた。

「『嘘でしょ』って。夢だと思いたかった。現実なんだと。固まっちゃった。びっくりし過ぎて。初めてですし、絶対ないと思っていた。長くスコアを確認するタイプなんですけど、意味がわからなかった」と振り返った。

ショットの最終確認(撮影/玉木充)

今季は5月に腰のヘルニア摘出手術を受け、10月「日本女子オープン」で2年ぶりとなるツアー5勝目をあげた。調子が上がっていた中で挑んだ米ツアーへの道が“悪夢”ともいえる、まさかの形で終わってしまった。

「一緒に戦ったキャディさんもつらいはずなのに、『まだ行けるよ』と言ってくれていた。一緒に戦ってくれる人がいる」と目には涙を浮かべる。

次週のTOTOに向けても調子をあげていきたい(撮影/玉木充)

24日(火)の夜に帰国し、今週のコースを自らチェックする時間はなかった。この日は、ぶっつけ本番の3日間に向けて練習場でショットを確かめた。

「自分の思ったボールを打つというか。やっぱり、どう考えてどのボールが出るかが大事。そこに着目しながらプレーして来週につなげたい」

次週のシーズン唯一の日米ツアー共催競技「TOTOジャパンクラシック」(茨城・太平洋クラブ美野里コース)で優勝してツアーメンバーの切符を手にする―。悪夢を最高の結果で上書きしたい。(埼玉県飯能市/玉木充)

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