輸入大豆や小麦を福井県産に…福井県立大学が研究を推進 創立30周年プロジェクト、自給率UP目指す

 福井県立大学は、大豆や小麦など輸入割合の高い農林水産物を同大主導で開発し、国産化に寄与する研究を進めている。福井県のふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で10月31日まで研究支援金を募っている。

 研究は、同大の創立30周年を記念した全学プロジェクトの一環。ロシアのウクライナ侵攻や世界的な人口増を受けて食糧価格が高騰する中、国産品目の開発によって自給率向上を目指す。県内の1次産業の持続的発展につなげるため、農家や漁業者との連携にも力を入れる。

 具体的には▽小浜湾の天然稚貝を用いたカキの養殖技術▽昆虫粉末を配合した水産養殖飼料▽福井の気候に適したパン用小麦、大豆▽県産乳酸菌を使ったチーズ―などの開発を進める。

⇒【寄付はこちら】輸入品目を福井産へ!福井県立大学30周年研究プロジェクト

 寄付は5千円から5万円のコースがある。ふるさと納税の対象となり、税控除(上限あり)により実質2千円の負担で支援できる。同大開発の酒米を使用した日本酒やコメのほか、学生レストラン試食会への招待といった返礼品がある。

 寄付はCFサイト「レディーフォー」から。目標額は100万円。

⇒「ふるさと納税による新事業創出支援事業」プロジェクト一覧

© 株式会社福井新聞社