「かろうじてアンダーですけど…」渋野日向子は縦距離の乱れにモヤモヤ

フェアウェイキープ率、パーオン率とも上々だったが…(撮影/谷口愛純)

◇米国女子◇メイバンク選手権 初日(26日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6596yd(パー72)

渋野日向子は3バーディ、2ボギー「71」で初日を終え、「ロングパットも多かったので、すごく難しいラウンドだった」と振り返った。

「チャンスが少なかったかなという感じ」とショットが振るわず、スタートから2ホール続けてパーオンに失敗した。1番はティショットと2打目がラフにつかまり、短いパーパットもカップに蹴られて入らずボギー先行。2番はフェアウェイからの2打目がグリーンに届かず、アプローチで寄せてパーを拾ったものの、首をひねって素振りを繰り返した。

最初のバーディが来たのは5番(パー5)。ティショットは左に曲げたが、フェアウェイからの3打目を1m前後につけてバーディを奪取。直前のパー3で短いバーディパットを決めきれなかっただけに、「もったいなかったけど、次に獲れた」と1番のボギーを取り戻した。

縦距離が合わず、ロングパットを残すホールも多かった(撮影/谷口愛純)

ショットでチャンスメークできない中でも、8番で5m前後の距離を決めてバーディを奪取。1オンが狙える14番のパー4では、1Wでグリーン手前まで運んで3つ目のバーディを奪い、「完璧でした」と納得できるショットもあった。

フェアウェイキープ率71%(10/14)、パーオン率83%(15/18)と決して悪い数字ではないが、「縦距離が合っていない」と課題を残す。

シード圏ギリギリとなる年間ポイントレース79位から浮上するためにも、上位でのフィニッシュが求められる状況。「かろうじてアンダーですけど、まだあと3日」と切り替え、巻き返しを目指す。(マレーシア・クアラルンプール/谷口愛純)

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