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福井県永平寺町で、県外出身の芸術家2人が長期滞在し、住民と触れ合いながら創作に取り組むプロジェクト「ZEN AIR(ゼン エアー)」が行われている。同町での体験から生み出した新作を12月に発表し、禅文化が息づく地域の魅力を発信する。地元の子どもらと交流するなど、地域の芸術文化振興にも貢献する。プロジェクトの実行委員会は、福井県のふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で10月31日まで支援を募っている。
実行委は県内経済団体や県観光連盟などで構成し、2021年度には永平寺町で海外の写真家らの作品発表会を実施した。今回は参加する芸術家を公募。応募があった67組から写真家の大槻唯我さん(兵庫県出身)と、造形作家の中村厚子さん(石川県出身)を招いた。
2人は9月から、空き家だった民家などを拠点に大本山永平寺での座禅体験などを通して創作のアイデアを練っている。今月11日には永平寺中学校を訪れて2年生と交流。生徒から町の魅力を聞き取ったり、自分たちの作品を紹介したりした。今後は地域でのワークショップなども計画する。
⇒【寄付はこちら】禅×アート 禅の里・福井県永平寺町をアーティストが集うまちに!
滞在拠点の一つにしている民家が水漏れで台所が使えないなどの問題があり、CFで寄せられた支援を修繕費などに充てる。この民家を活用し、今後も芸術家を招く事業を続ける予定。実行委は「プロジェクトを成長させたいので、ぜひ支援をお願いしたい」としている。
目標額は100万円。寄付はCFサイト「レディーフォー」から。県へのふるさと納税として扱われ、税控除で実質2千円の負担で支援可能。5千~30万円のコースがあり、作品発表会招待などの返礼を用意している。
⇒「ふるさと納税による新事業創出支援事業」プロジェクト一覧